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HP担当者にする質問 検索順位の調べ方は?

HP担当者にする質問②:検索順位の調べ方は?

クリニックのホームページ制作・運用を任せるうえで、担当者に必ず確認したいのが「貴社では検索順位をどのように調べていますか?」という質問です。
新規開業の先生もリニューアルをお考えの先生も、ホームページ制作会社とのプレゼンテーションの際に確認するのが良いでしょう。
検索順位の確認方法は、SEO対策の精度と担当者の実務理解度を測るバロメーター。数字で語れるかどうかで、成果は大きく変わります。

検索順位の確認方法を尋ねた際、即答できない、確認までに時間を要する担当者は即刻担当変更を願いでるか、ホームページ制作会社、管理会社を変えた方がよいと、私なら判断します。

検索順位とクリックされる率

所説ありますが、検索順位1位と11位ではクリック率に約10倍以上の差があります。
クリニックサイトのように、地域名+診療科名で検索されるケースでは、
「上位3位以内」に入るかどうかが、集患成否を決定づける最も重要な要素です。

本記事では検索順位の調べ方にとどめますが、SEO対策を行う際は「順位が上がった」だけで満足せず、
どの順位帯でどれだけクリックされ、来院につながっているかまでを見て判断することが大切です。

目次

1.まず押さえるべき前提:順位は“感覚”ではなく“データ”で

「上がっています」「上位です」といった抽象的な報告は根拠になりません。優秀な担当者は、次のような具体データを提示します。

  • 対策キーワードの一覧と意図(地域+診療科、症状など)
  • 端末別(スマホ/PC)の順位推移 ※診療科による
  • 期間比較(前月比・前年同月比)の変動理由

順位は端末・場所・検索履歴で変わるため、客観的な計測環境と再現性が重要です。

スマートフォンで閲覧が多い診療科

耳鼻科、小児科、皮膚科、婦人科などはスマートフォンからの閲覧が多く、その割合は80パーセントから90パーセントにのぼります。
脳神経外科、整形外科、泌尿器科などはスマートフォンでの閲覧割合は75パーセント程度になりますので、ホームページ作成時にはPCでの見易さも検討する必要があります。やはり患者さんの対象年齢が高いとPCで閲覧する割合が高くなります。
また、内科であっても、健康診断のページは企業から閲覧されることが多いため、PCでの見易さを整えることが重要です。そのほか、がんの説明もPCでの閲覧が増える傾向にあります。

2.2025年11月の現実:順位計測ツールは“完全精度”を失いつつある

2025年11月現在、検索結果はパーソナライズ・ローカル要因・AI回答(SGE)の影響が強く、従来の順位計測ツールに不具合や誤差が生じやすい状況です。

  • 取得失敗・モバイル結果のズレ・平均順位との乖離が発生
  • MEOの疑似地点設定が安定しないケース
  • 生成AI搭載SERPで「何位」の概念自体が曖昧化

このため、ツールの「◯位」は参考値であり、単独指標としての依存は危険です。

3.担当者の“実力”を見抜く質問リスト

  1. 検索順位はどのように調べていますか?(環境・端末・地点・頻度)
  2. ツールの不具合に対して、どの代替指標で補完していますか?
  3. 変動の理由をどう分析しますか?(競合追加/更新頻度/アルゴリズム変更)
  4. 来月の施策と期待値は?(ページ改修・内部リンク・E-E-A-T補強)
担当者の実力を測る質問

「お使いの順位チェックツール、最近不具合は起きていませんか?」
ここで「問題ありません」と即答する担当者は要注意。現場を理解していれば、代替指標(GSCの平均掲載順位やCTRなど)とセットで語れるはずです。

GSC:グーグルサーチコンソール 
Googleが無料で提供している検索パフォーマンス分析ツールです。

貴院ホームページが
「どんなキーワードで検索され、何回表示され、何回クリックされたか」を確認できます。

主に次のような情報が分かります。

  • 検索キーワードごとの表示回数(インプレッション)
  • クリック数とクリック率(CTR)
  • 検索順位の平均値(平均掲載順位)
  • ページごとの検索評価(どのページが見られているか)
  • スマホ対応やエラーなど、サイトの技術的な問題の有無

これらのデータを使うことで、
「どんな言葉で患者さんに見つけられているか」「検索順位が上がっているか」などを把握できます。

GSCはSEO対策の基本ツールであり、
Google検索上での“健康診断”のような役割を果たします。

4.結論 SEO=検索順位

SEO対策の一丁目一番地は「検索順位」です。
どれだけデザインが美しくても、貴院ホームページが検索で見つからなければ意味がありません。

検索順位を定期的に確認し、変動要因を分析して改善できる担当者こそが、
本当にSEOを理解しているといえます。

逆に、検索順位に意識がない担当者は、
「自分は普段からSEO対策をしていません」と自ら告白しているようなものです。

クリニック経営において、ホームページは「集患の要」。
SEOの基本である検索順位を軽視する制作会社や担当者に任せることは、
未来の患者さんとの接点を自ら閉ざすことにほかなりません。

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